冷たい風が、ビルの間を吹き抜けましたが、日差しは明るい早春の街歩きでした。
「ふるさと松山再発見!≪持田町 古建築を訪ねる≫」企画を実施しました。
まずは 愛媛教育会館へ
1937年(昭和12年)建築 帝冠様式(和洋折衷の建築様式)の建物です。
建物内2階に広いホールがあります。
正面の扁額は「拓道竭力(たくどうけつりょく)」進むべき道を選び全力を尽くす
明治から昭和にかけて日本に於けるスポーツの道を開いた。「柔道の父」と呼ばれ、
また「日本の体育の父」とも呼ばれる、
加納治五郎(かのうじごろう)の書です。
そしてアンデレ教会へ
昭和31年建築のレンガ造りのかわいい、美しい礼拝堂です。
新しいアーチ状に屋根を支えている構造は、耐震補強工事です。接着剤を使わない杉板集成材を使っており、
全国でも類を見ない手法がとられています。
次は松山地方気象台です。
昭和3年4月8日建築
愛媛県庁の1年前に完成しました。美しい建物です。
職員の方に外から説明をしていただきました。
現在でも気象観測が行われており、天気予報が発信されています。
リブ模様の上に歯飾りがあり、メダイヨンや帯状タイルなど装飾が施されています。
メダイヨンの中には大時計が取り付けられており、「昔見たことがある。」と言われた方もおられました。
最後に明教館へ行きました。
県立松山東高等学校の敷地内にあります。先生に説明いただき、興味が深まりました。
松山藩の藩校が江戸・明治時代には2番町・東堀端にありました。入母屋造り錣葺(しころぶき)の和風建築です。
門は2番町にあった松山中学の校門が使われています。
11代藩主 松平定通公直筆の扁額
星梅鉢の家紋の鬼瓦
建物内は60畳の畳が敷ける、大広間となっており、周りには松山東高校ゆかりの人の肖像画が並んでいます。
コロナ禍の中で、活動自粛を余儀なくされましたが、
いろいろな方のご協力により、
松山の街に、佇む古建築を訪ねることができました。